さてさて、皆さんは普段、綺麗な字を目にする機会はとても多いかと思います。
手書きの文字だけでなく、フォントなども含めれば何十年も毎日毎日綺麗な字を見続けている、と言っても過言ではないのではないでしょうか?
それでは何故、綺麗な字を書けない人が出てくるのでしょうか?
それには目の錯覚がとても深く関係しているのです。
例を挙げます。
普段よく目にするフォントの"火"という文字です。
画数の少ない漢字ですが、苦手だという人も多いのではないでしょうか?
恐らく、こんな風に書いてしまう方が多いと思われます。
二つの点がかなり上の方にあって、バランスが悪く見えますよね?
フォントの字を見慣れているのに、自分で書くとこうなってしまうのか、解説していきます。
……で、そこで一つ問題です。
【問題】
①と②、どちらが長いでしょうか?
小学校の頃に似たような問題を出された事はなかったでしょうか?
答えは皆さんご存知の通り、同じ長さですよね。
でもでもなんだかやっぱり②の方が、①よりもだいぶ長く見えてしまいます。
こんな風に実際には同じ長さでも、全然違う長さに見えてしまう現象が字の中にもいっぱいあります。
字がなんだか下手になってしまう原因の一つに、この錯覚によって、間違った字の形を覚えてしまっている、という事が挙げられます。
ところで②の形を見て、何かに似ていると思いませんか?
そう、②の上に付いているV字を下げてくると、火の形になりますね。
勘の良い方ですと、もう気付いたかもしれませんね。
そう、火の上の二点と又の距離は、錯覚によって実際よりも長く感じられるのです!
錯覚に騙されて間違った形で憶えてしまうと、二点がかなり上の方にある間延びした火を書いてしまうことになってしまいます。
字を上手に書くポイントは、錯覚に騙されず、一字一字を丁寧に観察する事から始めると良いですね!
ワンポイントレッスン講座でした!
文字をよく観察して、錯覚に騙されないようにしよう!